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Redmine から始める現場・企業文化改革 part.2

Redmine Advent Calendar jp 2011 Changeworld on Redmine 16日目の参加記事です。

さて、本日の Redmine Advent Calendar jp 2011 Changeworld on Redmine の記事は Redmine から始める現場・企業文化改革の2つ目となります。実際に私が行った改革の一歩とした事例について、簡単にご紹介します。

準備するものは、Redmine, Hudson Plugin(Jenkins) になります。

トップダウンで行うなら別ですが、ボトムアップで改革を行う際、Redmine に限らず、ITS(Issue tracking system)を使っていない現場・企業文化では、従来の運用から一気に Redmine に変更することは非常に難しいです。しかし、Redmine,  Hudson(Jenkins) Plugin  をインストールすることは簡単です。

Redmine のインストールと Hudson(Jenkins) Plugin がインストールが終われば、次に行うのは使っているリポジトリRedmine に登録することと Hudson(Jenkins) の設定をすることですが、こちらの詳細なやり方は本題から外れる為、割愛します。

さて、これで改革の一歩の準備は万端です。今回改革することはインストールしている Plugin からも分かる通り、Hudson(Jenkins) です。

ビルド物件を管理している選任の人は別ですが、選任としていない人はどの問題・課題がどの物件で直ったのか知らないものです。その為、選任の人に確認するか、選任の人が管理しているドキュメント(大抵Excel)を確認するか、どちらかをすると思います。この対応には3つのリスクを抱えています。

  1. 選任と言えども、人なので間違いはある
  2. 選任の人が休暇を取ると最新情報が分からない
  3. 選任の人が管理しているドキュメントが最新化されていない

もちろん、選任の人の数を増やすことでこのリスクを低減することが出来ますが、殆どの現場は選任の人が一人もしくはいない(=兼任)と思います。

この状態ははっきり言って人財(人)のムダです。マシンに出来ることはマシンに任せて、人には人にしか出来ない作業をしてもらうべきです。そこで、Hudson(Jenkins) Plugin を使って、以下の様に改革しましょう。

  1. 問題・課題については、 Redmine のチケットにする
  2. 問題・課題への対応が終わった物件をコミットする際、コミットコメントに #チケット番号 を入れる

この手順は従来の作業をしている開発者にとって、大した作業ではありません。実際に、上記のことを依頼した際も抵抗された方は今のところ皆無です。1つ目の「問題・課題については、 Redmine のチケットにする」については抵抗する人(主にマネジメント層)がいますが、その際は現状の問題点を指摘して、それを改善する案であることを説明することで納得してもらっています。例えば、課題管理を Excel でしているのであれば、「課題管理ファイルを共有設定にしていますが、ファイルサイズが大きくなると、データが破損することがあり、正確な情報が把握出来ないことがあります。課題管理ファイルをファイルサーバにおいていると、他拠点からのアクセスが非常に遅く、ローカルに一旦課題管理ファイルを保存して、修正してからアップする人がいるので、デグレードが発生しています。それらの問題に対して、 Redmine のチケットで問題・課題管理をすると、データ破損や更新に時間がかからなくなり、より正確な情報迅速に把握することが出来ます」といった風に説明すると大抵納得してくれます。納得してくれない場合は最終手段として強引にやってしまいましょう。許可を得るより、謝る方がずっと簡単です。

この手順を実施することによって、開発している開発者もマネジメントしている立場の人も何時でも問題・課題とそれへの対応状況、どの物件で対応されているのかが分かり、お互いにWin-Winの関係になります。

まだ、実施されていない方は是非試してみてください。きっと、より開発のし易い環境になることと思います。