独自の項目を追加する方法
Redmine Advent Calendar jp 2011 Changeworld on Redmine 13日目の参加記事です。
独自の項目を追加する方法について、ご紹介します。
Redmine には様々な項目が準備されています。しかし、現場・企業文化によっては準備されていない独自の項目が必要になる場合があります。例えば、アジャイル開発手法で開発を行っている現場では、“ストーリーポイント”がチケットの項目として必要になる時があります。もちろん、Redmine にはそんな項目は準備されていませんので、説明に記載するといった方法や予定工数をストーリーポイントと読み替えるといったことをしがちです。
しかし、Redmine には実は独自の項目を設定することが出来ます。それが“カスタムフィールド”と呼ばれるものです。Redmine の管理画面(管理者権限を保有しているユーザのみ表示されます)に“カスタムフィールド”と書かれたリンクがあるので、それをクリックすると、“カスタムフィールド”を設定することが出来ます。
“カスタムフィールド”には以下の型が使用出来ます。
- テキスト:1行の文字列
- 長いテキスト:複数行の文字列
- 整数
- 小数
- リストから選択:選択肢を自分で記述し、ドロップダウンリストを生成
- 日付
- 真偽値:チェックボックス
- ユーザ
- バージョン
また、それぞれの型によっては妥当性チェックも行うことが出来ます。
- 最小値 - 最大値の長さ
- 正規表現
他にデフォルト値も設定出来ます。
それでは具体的に、チケットに新しい項目として“ストーリーポイント”を設定する場合を例にして説明します。手順は以下となります。
- “カスタムフィールド”のチケットのタブをクリックし、“新しいカスタムフィールドを作成”をクリックする
- 名称には“ストーリーポイント”
- 書式は“リストから選択”にして、1, 2, 3, 5, 8, 13, 20を記述
- トラッカーは機能にチェック
- 検索条件として使いたいので“検索条件に設定可能とする”にチェック
- “保存”をクリック
これで設定自体は終わりです。
次にどのプロジェクトでこの“ストーリーポイント”を使用するか設定する必要があります。
- 使いたいプロジェクトの設定をクリックする
- 情報タブの下部に“カスタムフィールド”の下に“ストーリーポイント”と記載されているので、チェックする
- “保存”をクリック
これで、準備完了です。
設定したプロジェクトの新しいチケットをクリックし、トラッカーを先程チェックしたもの(例では機能)にすると、ストーリーポイントという項目が出てきます。これは新しいチケットに限った適用ではなく、既存のチケットもトラッカーが先程チェックしたものならチケットの画面にも編集画面にも出てきます。